国宝五城と現存12天守の覚え方一覧と特徴で理解する最強ガイド

こんにちは、一級建築士のせんちゃんです。この記事では、国宝五城や現存12天守の覚え方を知りたいあなたに向けて、建築と歴史が好きな目線から、できるだけわかりやすくお話ししていきます。

国宝五城とは何か、現存天守とはどんな意味なのか、現存12天守一覧をどうやって覚えればいいのか、重文七城との違いは何なのか……ここ、気になりますよね。さらに、国宝天守と再建天守の違いや、国宝五城の覚え方と現存12天守の覚え方をセットで覚えるコツ、国宝五城巡りや現存12天守巡りをしながら覚える方法など、知りたいことは意外とたくさんあるはずです。

中学受験日本史や地理の勉強で「国宝五城と現存12天守の場所を地図で覚えたい」「現存12天守の語呂合わせを知りたい」といったニーズも多いですし、御城印集めやお城スタンプラリーを楽しみつつ覚えたい方、パワースポットや風水の視点でお城を見てみたい方にも役立つ内容を意識しています。

この記事では、国宝五城とは何か、現存12天守とはどの城なのかという基礎から、国宝五城一覧と現存12天守一覧を押さえつつ、語呂合わせや地図、特徴イメージを使った覚え方までをまとめて解説していきます。最後には、学習や旅行計画にも使える現存12天守と国宝五城の覚え方の整理もしているので、自分に合うスタイルを見つけてもらえたらうれしいです。

• 国宝五城と現存12天守・重文七城の違いと関係がわかる
• 語呂合わせや地図を使った国宝五城と現存12天守の覚え方が身につく
• 中学受験日本史や旅行計画に活かせるお城のポイントがつかめる
• 御城印集めやパワースポット巡りに活かせる視点を得られる

国宝五城と現存12天守の覚え方ガイド

まずは、国宝五城と現存12天守がそれぞれどんなグループなのか、どう違うのかをざっくり整理しておきます。そのうえで、国宝五城の場所や地図、重文七城との関係、中学受験にも使える覚え方のポイントを、順番に押さえていきましょう。

国宝五城と現存12天守の違い一覧と基礎知識

最初に押さえておきたいのは、「現存天守」と「国宝天守」、そして「重要文化財（重文）」の関係です。ここがわかると、国宝五城と現存12天守、重文七城の位置づけが一気に整理されます。

現存天守と現存12天守とは

現存天守というのは、ざっくり言うと「江戸時代以前に建てられて、そのまま今も残っている天守」です。戦争や地震、廃城令などをくぐり抜けて生き残った貴重な建物ですね。そのうち、今も天守が残っているのが全国で12城、これが現存12天守です。

一級建築士目線で見ると、現存12天守は「当時の構造や意匠、材料をほぼそのまま検証できるリアルな教科書」のような存在です。耐震性という意味では現代基準とは別世界ですが、木造構造の工夫や荷重の逃し方など、学べるポイントがたくさんあります。

国宝五城と重文七城の関係

現存12天守は、文化財としてはすべて「国宝」または「重要文化財」に指定されています。その内訳がこちらです。

このうち、天守が国宝に指定されている松本城・犬山城・彦根城・姫路城・松江城の5城を、まとめて国宝五城と呼びます。残りの7城が、いわゆる重文七城ですね。

現存12天守というグループがまずあって、その中から5城だけが国宝五城に「格上げ」されている、というイメージで覚えておくとスッと入ってくるかなと思います。

国宝五城の場所や地図で覚える現存12天守学習法

一覧だけ眺めていてもなかなか覚えられないので、国宝五城と現存12天守を「地図」とセットで覚えるのがおすすめです。中学受験日本史や地理の勉強でも、「どの地方にあるか」が問われることが多いので、方位感覚と一緒に押さえてしまいましょう。

エリア別にざっくり分けて覚える

まずは、現存12天守を大きくエリアで分けてみます。

• 東北・信州・北陸エリア：弘前城・松本城・丸岡城
• 東海・近畿エリア：犬山城・彦根城・姫路城
• 山陰・中国エリア：松江城・備中松山城
• 四国エリア：丸亀城・伊予松山城・宇和島城・高知城

国宝五城は、この中から「松本（信州）・犬山（東海）・彦根（近江）・姫路（播磨）・松江（山陰）」がピックアップされている、というイメージです。

国宝五城は西から順に並べて覚える

国宝五城は、西から順に「松江 → 姫路 → 彦根 → 犬山 → 松本」と並べるのが定番です。地図を眺めながら、山陰から近畿、東海、信州へと東に移動していくイメージで覚えてみてください。

たとえば、

• 山陰の松江城からスタートして
• 世界遺産の姫路城に立ち寄り
• 琵琶湖のほとりの彦根城を見て
• 木曽川沿いの犬山城に寄り道し
• 締めにアルプスを背にした松本城へ

という国宝五城巡りのモデルコースをイメージしながら、国宝五城と現存12天守の場所をセットで覚えていくと、記憶に残りやすくなります。

国宝五城と重文七城の特徴比較で進む覚え方

せっかくなら、国宝五城と重文七城の違いも、ただの名称ではなく「キャラの違い」で覚えてしまいましょう。建築好きとしては、ここが一番おもしろいところです。

国宝五城のざっくりイメージ

• 松本城：黒い外観が印象的な連結複合式天守
• 犬山城：木曽川を見下ろす小ぶりな天守
• 彦根城：バランスの良いプロポーションで「オシャレ天守」
• 姫路城：白鷺城と呼ばれる白い巨大連立式天守、世界遺産
• 松江城：黒い実戦型の天守、千鳥破風がポイント

外観や構造、歴史的な背景など、いずれも「教科書的に代表的なお城」という感じです。

重文七城にも強烈な個性がある

• 弘前城：桜とセットで覚えたい小ぶりな天守
• 丸岡城：最古の現存天守とも言われる質素な姿
• 備中松山城：山城ならではの雲海ビューが話題
• 丸亀城：高い石垣とセットで覚えるのが定番
• 伊予松山城：連立式天守とロープウェイが印象的
• 宇和島城：落ち着いた佇まいの小さな天守
• 高知城：本丸建物がまとまって残る貴重な城

国宝五城＝建築的・歴史的に「代表選手」、重文七城＝地域色や個性が強い「キャラが立ったメンバー」、という感じで覚えておくと、セットで整理しやすくなります。

国宝五城を語呂合わせで覚える現存12天守入門

一覧や地図だけだとどうしても頭に残りにくいので、語呂合わせも上手に使っていきましょう。ここでは、国宝五城と現存12天守をセットで思い出せるような語呂の考え方を紹介します。

定番パターン＋自分なりのアレンジ

国宝五城の語呂としては、たとえばこんな感じが考えやすいです。

• ひこまつ・いぬひめ・まつえ（彦根・松本・犬山・姫路・松江）
• まつえひめひこ・いぬまつ（松江・姫路・彦根・犬山・松本）

語呂合わせは、正解が一つではありません。自分がパッと言いやすいリズムを見つけた人が勝ちです。たとえば、物語風に「白い姫（姫路）と黒い烏（松本）、千鳥（松江）と犬（犬山）とひこにゃん（彦根）」とストーリー仕立てにしてしまうのもありです。

語呂合わせを作るときのコツ

• 最初の一文字だけをつなげる（ひ・ま・い・ひ・ま のように）
• 地図の順番（西から東、北から南など）を意識して並べる
• 姫・犬・松など、イメージしやすい単語を優先して使う
• 声に出して、口に残るリズムかどうかをチェックする

国宝五城の覚え方を決めておくと、そのまま現存12天守の覚え方にも応用しやすくなります。「まずは国宝五城を語呂で固定して、そこから重文七城を足していく」という流れですね。

国宝五城を中学受験向けに覚える現存12天守勉強法

中学受験日本史や地理で、国宝五城や現存12天守がまるっと問われるケースはそれほど多くはありませんが、関連する知識として知っておくと有利になる場面があります。ここでは、受験勉強とセットで覚えるときのポイントをまとめておきます。

関連単元とセットで覚える

国宝五城や現存12天守は、次のような単元とつながりがあります。

• 桃山文化・江戸時代初期の建築（城郭建築）
• 一国一城令・廃城令などのお城が壊された歴史
• 世界文化遺産（姫路城が該当）
• 各地方の県庁所在地・地方区分

たとえば、「世界遺産の城はどれか」という選択肢で姫路城だけ選べれば、それだけで点数につながることもあります。国宝五城の覚え方は、中学受験の日本史と地理の橋渡し役になってくれるイメージです。

問題演習＋イメージで仕上げる

受験生の場合は、

• 国宝五城の名前と都道府県をセットで覚える
• 現存12天守のうち、せめて国宝五城＋地元に近い城は確実に押さえる
• 過去問や問題集で出てきた城には、印やメモをつけておく

というくらいのスタンスで大丈夫かなと思います。あまり完璧主義になりすぎると、お城だけで時間を使いすぎてしまうので、他の単元とのバランスも意識してくださいね。

現存12天守の覚え方を深める国宝五城活用法

ここからは、現存12天守そのものの覚え方にフォーカスしていきます。国宝五城の覚え方をベースにして、方位や地図、語呂合わせ、観光やパワースポットの視点などを組み合わせることで、現存12天守を立体的に覚えていきましょう。

現存12天守を方位と地図で覚える国宝五城連動法

現存12天守は、地図にプロットして眺めてみると、一気に覚えやすくなります。方位とエリアをざっくりと押さえながら、国宝五城と重文七城をセットで整理していきましょう。

北から南へ順番に並べる

代表的な並べ方は、「北から南」の順番で覚える方法です。

• 東北：弘前城
• 信州：松本城
• 北陸：丸岡城
• 東海〜近畿：犬山城・彦根城・姫路城
• 山陰〜中国山地：松江城・備中松山城
• 四国：丸亀城・伊予松山城・宇和島城・高知城

この順番を声に出して何度かたどってみると、だんだん頭の中に「現存12天守の地図」ができてきます。

方位と風水のイメージを重ねる

せっかくなので、四神や五行といった風水のイメージを重ねて覚えてみるのも面白いです。たとえば、

• 北や山側＝守りが堅い・静かな雰囲気の城
• 南や海側＝開放的で人が集まりやすい城

といったイメージで、現存12天守の印象を整理していくと、記憶のフックが増えます。風水の基本的な考え方に興味がある方は、サイト内の楽しくなければ風水じゃない！【目次】もあわせて読んでいただくと、より楽しめると思います。

現存12天守を語呂合わせで覚える国宝五城活用

現存12天守は数が多いので、語呂合わせの出番です。ここでは、既存の有名な語呂を参考にしつつ、自分なりのアレンジの仕方も紹介します。

有名な語呂＋自分用アレンジ

現存12天守の語呂としてよく紹介されるものの一つに、こんなパターンがあります。

ざっくり対応させると、

• まるまる：丸岡城・丸亀城
• ひまひまひま：弘前城・松本城・松江城・松山城・姫路城・彦根城 など
• うまいたび：宇和島城・松山城（重ねて覚える）・高知城・備中松山城 など

細かい割り振りは人によって少しずつ違うのですが、それで問題ありません。大事なのは、自分が思い出しやすい形にカスタマイズすることです。

国宝五城を「芯」にして覚える

先に国宝五城を語呂でガッチリ固めておいて、

• 語呂の中に国宝五城を必ず含める
• 足りない部分に重文七城を足していく

という順番で考えると、現存12天守の覚え方としても安定します。「とりあえず国宝五城だけでも言える状態」にしてから、少しずつ残りの城を足していくイメージですね。

現存12天守の場所一覧で巡る国宝五城観光学習

現存12天守の覚え方として、実は一番効果が高いのが「現地に行ってしまう」ことです。旅行やお城巡りが好きな方なら、国宝五城巡りや現存12天守巡りを、覚え方とセットにしてしまうのがおすすめです。

現存12天守巡りで記憶を定着

たとえば、

• まずはアクセスしやすい国宝五城から攻める（姫路城・彦根城・松本城など）
• 時間に余裕があれば、同じ地方の重文七城も合わせて巡る
• 行った城は、写真＋一言メモで記録する（例：姫路城＝白くて大きい、松江城＝黒くて実戦的、など）

というやり方だと、「行った記憶」「見た景色」「撮った写真」が全部セットで残るので、自然と現存12天守一覧を言えるようになっていきます。

御城印やスタンプラリーを活用する

最近は、御城印やお城スタンプラリー、ロゲットカードなど、お城巡りを楽しむ仕掛けが色々あります。これらを活用すると、

• 御城印帳に書き込みながら、行った順に現存12天守を整理できる
• スタンプラリー台紙が、そのまま自分用の現存12天守一覧になる

といったメリットもあります。旅の記録がそのまま「現存12天守の覚え方ノート」になる感じですね。

現存12天守と重文七城を特徴で覚える国宝五城式

語呂合わせがどうしても苦手な方は、城ごとの「キャッチコピー」で覚える方法がおすすめです。これは国宝五城にも重文七城にも共通して使える覚え方です。

1城＝1フレーズで整理する

一例として、こんな感じでまとめてみます。

• 弘前城：桜とお堀が映える北国の現存天守
• 松本城：黒い外観が印象的な烏城、アルプスを背にした平城
• 丸岡城：最古クラスの現存天守、質素で落ち着いた姿
• 犬山城：川を見下ろす小高い丘の天守、元・個人所有の城としても有名
• 彦根城：ひこにゃんでおなじみ、バランスの良い国宝天守
• 姫路城：白鷺城と呼ばれる白い巨大天守、世界遺産
• 松江城：黒い実戦型の天守、千鳥破風が特徴の山陰の城
• 備中松山城：雲海に浮かぶ山城として人気
• 丸亀城：高い石垣と小ぶりな天守のコントラスト
• 伊予松山城：連立式天守とロープウェイ、城下町ビュー
• 宇和島城：静かな城山にたたずむ小さな天守
• 高知城：天守と本丸御殿がセットで残る貴重な城

このように、「場所＋一言イメージ」でまとめておくと、国宝五城と現存12天守を頭の中で整理しやすくなります。テスト前や旅行前に、このリストだけサッと読み返すのもおすすめです。

国宝五城と現存12天守の覚え方まとめと学習ポイント

最後に、国宝五城と現存12天守の覚え方をまとめて振り返っておきましょう。ここまで読んでくださったあなたなら、すでに「なんとなく名前は聞いたことがある城」から「場所や特徴までイメージできる城」に変わってきているはずです。

覚え方の組み合わせが大事

この記事で紹介した国宝五城と現存12天守の覚え方は、

• 定義と一覧で全体像をつかむ（国宝五城・重文七城・現存12天守）
• 地図と方位で位置関係を押さえる
• 語呂合わせで名前の順番を固定する
• キャッチコピーや写真でイメージを固める
• 旅行や現地体験で記憶を仕上げる

という流れで組み合わせると、一番力を発揮します。どれか一つだけに頼るのではなく、自分に合う覚え方をミックスして使ってみてください。

学習にも旅にも活かせる知識にする

中学受験日本史の勉強であれば、国宝五城の名前と都道府県は押さえておきたいところですし、旅行好きの方なら、国宝五城巡りや現存12天守巡りを通して、御城印やパワースポットとしてのお城も楽しめるようになります。

一級建築士としての感覚でいうと、国宝五城と現存12天守は、歴史と構造、そして地域の文化がギュッと詰まった「立体教科書」のような存在です。ぜひ、教科書の用語を暗記するだけでなく、実際の建物や街の雰囲気と一緒に楽しんでもらえたらうれしいです。