曼荼羅の意味(曼荼羅とは)
古代インドが起源と言われている曼荼羅は、
中央アジア・中国・朝鮮半島・日本へと広がっていったとされており、その種類はさまざまです。
仏教の中でも特に密教で考えられている世界を絵柄で表したものを言います。
幾つかの種類があり、宗派などによってその絵柄や世界観には違いがあります。
曼荼羅には日本独自の宗教である神道系の「垂迹曼荼羅(すいじゃくまんだら)」というものまであり、
その種類や内容は多岐にわたるのですが、一般的には密教の幾何学的な図柄の曼荼羅を示しています。
この曼荼羅は悟りの境地を絵柄で示したものになっており、
代表的なものには大日経を示した「胎蔵界曼荼羅」と金剛頂経を示した「金剛界曼荼羅」があります。
そしてこの2つはどちらも大日如来を中心とした図柄で2つで一対とされており、両方を合わせて両界曼荼羅と呼ばれています。
両界曼荼羅 → 胎蔵界曼荼羅(たいぞうまんだら)+金剛界曼荼羅
四印会 一印会 理趣会
供養会 成身会 降三世会
微細会 三味耶会 降三世三味耶会
の九つの世界が凝縮しているとのこと。
この他に
大日如来以外が中心に配置されている別尊曼荼羅、
阿弥陀浄土を表現した浄土曼荼羅
日本の神道の世界を表現した垂迹曼荼羅
平安時代末期から中世にわたって制作された。代表的な作品は垂迹曼荼羅・
春日曼荼羅,山王曼荼羅,熊野曼荼羅,石清水曼荼羅などがあります。
絵柄ではなく文字で表現した文字曼荼羅などの種類があります。
日本では掛け軸のような形でご本尊として扱われることも多いですが、
必要な時にだけ地面に図柄を描く曼荼羅や、模型のような立体的な曼荼羅も存在し、
曼荼羅の内容だけでなくその表現方法も大変さまざまなものが存在します。
それぞれの曼荼羅によってその内容や表現方法には違いがありますが、
どの曼荼羅でも単純な絵柄ではなく、その絵柄や文字が意味をなしており、
世界観・宇宙観・悟りの境地などがわかりやすく示されています。
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