キッチンは毎日の食事を作る、家の中でも特に大切な場所です。風水では「火」と「水」という異なる気が存在する場所であり、金運や健康運にも関係が深い場所と考えられています。
ただ、風水を意識するからといって、開運グッズをたくさん置けばいいというわけではありません。私自身、住宅に関わる仕事をしていますが、まず大切にしたいのは「清潔で使いやすく、気持ちよく料理ができるキッチン」であることです。
そのうえで風水の考え方を取り入れていくのが、無理なく続けられる方法だと思っています。今回は、キッチン風水で金運を整えるために意識したい8つのポイントを紹介します。
1.まずはキッチンを清潔にする
キッチン風水で最初に意識したいのが「清潔さ」です。シンクやコンロ、換気扇、冷蔵庫などは、どうしても水垢や油汚れが付きやすい場所です。
風水では、汚れた場所には良い気が集まりにくいと考えられています。特にシンクの水垢、コンロ周辺の油汚れ、排水口、生ゴミ、冷蔵庫の中の古い食品などは、できるだけ溜めないようにしたいところです。
とはいえ、毎日キッチンを完璧に掃除する必要はありません。料理が終わったらコンロをサッと拭く、生ゴミをためない、シンクの水気を拭き取るなど、できることを習慣にするだけでもキッチンの印象は大きく変わります。
風水以前に、きれいなキッチンは料理をするときも気持ちがいいものです。
2.キッチンの方位に合った色を取り入れる
風水では、キッチンがある方位によって相性の良い色があると考えられています。代表的な色と運気の関係は次のとおりです。
・北西:パールホワイト(サポート運・仕事運)
・北:モスグリーン・木目(貯蓄運・健康運)
・東北:白(不動産運)
・西:山吹色(金運・趣味・レジャー運・結婚運)
・中央:ゴールド(全体運)
・東:赤・青(仕事運・ヒラメキ運)
・南西:クリーム(家庭運・愛情運)
・南:グリーン・オレンジ(才能運・ヒラメキ運)
・東南:ピンク(恋愛運・良縁運)
だからといって、キッチンそのものをラッキーカラーにリフォームする必要はありません。ふきんやキッチンマット、カーテン、小物など、簡単に交換できるものに取り入れる方法でも十分楽しめます。
また、色を意識しすぎて落ち着かないキッチンになってしまっては本末転倒です。自分が「居心地がいい」と感じることを優先しながら、アクセントとして風水カラーを取り入れるくらいがちょうどいいと思います。
3.キッチンマットや小物は清潔さを優先する
キッチンマットも、風水では運気を整えるアイテムとして紹介されることがあります。黄色やラベンダーなど、目的に合わせた色を取り入れる方法もあります。
ただし、私がそれ以上に大切だと思うのは「清潔に保てるかどうか」です。せっかく運気を意識して置いたキッチンマットでも、油や水で汚れたままでは気持ちがよくありません。
陶器の小物などを取り入れる場合も同じです。開運アイテムを増やしすぎて掃除しにくくなるくらいなら、何も置かずスッキリさせるのも一つの方法だと思います。
風水のために物を増やすのではなく、「掃除しやすく気持ちのいいキッチン」を優先してみてください。
※我が家のキッチンマットは夏目友人帳のにゃんこ先生です(笑)
4.収納を整えて「出しっぱなし」を減らす
住宅の仕事をしていて感じるのが、キッチンが散らかってしまう原因の一つに「収納と物の量が合っていない」ということがあります。調理器具や食器、調味料、食品など、キッチンには想像以上にたくさんの物があります。
風水でも整理整頓されたキッチンは気が巡りやすいと考えられています。鍋やフライパン、調理器具なども、できるだけ収納の中に納めることでキッチン全体がスッキリします。
「片付けても、すぐ散らかってしまう」という場合は、自分が片付け下手なのではなく、収納量そのものが足りていない可能性もあります。
リフォームの仕事でも収納について相談されることがありますが、使う場所の近くに必要な収納があるだけでも片付けやすさは変わります。風水だけでなく、実際の使いやすさも一緒に考えてみましょう。
5.「火」と「水」の気を意識する
風水では、コンロは「火」、シンクは「水」の気を持つとされ、キッチンは異なる性質の気が共存する場所と考えられています。そのため、火と水のバランスを整えることがキッチン風水では重要とされています。
とはいえ、すでに完成しているキッチンでコンロやシンクの位置を簡単に変えることはできません。風水のためだけにキッチンを移動するというのも現実的ではないでしょう。
そこで、まずできることが掃除です。コンロやシンクをきれいに保つだけでも、気持ちよく使える空間になります。
また風水では、「土」の気を持つ陶器などを取り入れて、火と水のバランスを整えるという考え方もあります。無理に配置を変えるのではなく、今のキッチンでできる範囲から取り入れてみましょう。
6.観葉植物やハーブを上手に取り入れる
キッチンに植物を置くのも、風水では気を整える方法の一つとされています。特にミントやローズマリーなどのハーブなら、緑を楽しみながら料理にも使えるので実用的です。
ただし、風水に良いからといって無理に置く必要はありません。料理の邪魔になったり、油汚れが付いたり、日当たりが悪く植物が弱ってしまったりしては、かえってストレスになってしまいます。
「風水にいいから置く」ではなく、「きちんと育てられる場所があるなら取り入れる」くらいに考えておくといいでしょう。
植物の緑が目に入ることで、キッチンに立ったときのちょっとした気分転換にもなります。
7.見せる収納と隠す収納を使い分ける
おしゃれなキッチンでよく見かけるのが「見せる収納」です。お気に入りの食器や調理器具を並べると、とても素敵ですよね。
ただ、見せる収納には意外と掃除の手間がかかります。キッチンは油やホコリが付きやすいため、気がつけば「見せる収納」ではなく、単なる「出しっぱなし」になってしまうこともあります。
掃除や整理整頓が苦手なら、無理に見せる収納にする必要はありません。普段よく使うものだけを出して、それ以外は隠す収納にするくらいが使いやすいと思います。
風水を考えるうえでも、まずは自分が管理しやすく、気持ちよく使える収納を優先しましょう。
8.キッチンをきれいにできたら写真を撮ってみる
最後は、私がおすすめしたいちょっと変わった方法です。キッチンをきれいに掃除して「今日はきれいになったな」と思ったら、その状態を写真に撮ってみてください。
掃除を続けていると、いつの間にか「掃除しなければならない」という義務になってしまうことがあります。そこで、きれいだったときのキッチンを写真として残しておくと、「この状態に戻したい」という一つの目標になります。
写真を印刷して手帳などに貼っておくのも面白いかもしれません。きれいな状態を視覚的に残しておけば、掃除をするモチベーションにもつながります。
風水を取り入れることでストレスが増えてしまっては意味がありません。完璧を目指すのではなく、自分が気持ちよく過ごせる状態を維持することを一番大切にしてみてください。
まとめ|キッチン風水は無理なく続けることが大切
キッチン風水で金運を意識するなら、特別な開運グッズを買うことよりも、まずはシンクやコンロを清潔にする、物を出しっぱなしにしない、収納を整えるといった身近なところから始めてみましょう。
そこに方位に合った色や植物、陶器などを無理のない範囲で取り入れていけば、風水を楽しみながらキッチンを整えることができます。
そして一番大切なのは、風水のために無理をすることではありません。キッチンがきれいになって「料理をするのが気持ちいい」「ここに立つと気分がいい」と思えることです。
私は、そんなキッチンをつくることが、結果的に住まい全体の心地よさにもつながると思っています。風水を一つのきっかけとして、まずは自分が気持ちよく過ごせるキッチンづくりから始めてみてはいかがでしょうか。
この記事を書いた人:せんちゃん
一級建築士・風水研究家。建築業界で約32年、住宅の設計やリフォーム、現場管理に携わっています。建築の現実と暮らしやすさを大切にした風水を発信しています。


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