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大手ハウスメーカーにお願いしたのになぜ、欠陥・手抜き工事が発生するのか?

建築
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大手ハウスメーカーにお願いしたのになぜ、欠陥・手抜き工事が発生してしまうのだろうか?
私自身はリフォームアドバイザーとして日々、お客さまとの打合せ・現場管理を行っているのですが、やはり比較対象として大手ハウスメーカーのリフォーム部門と比較されてしまうことがあります。

信用性・提案力・提案スピードなどの観点から金額が大幅に高くても『今回は・・・』と断れてしまうことあります。
一般的にはしっかりしていると思われているのに何故、欠陥や手抜き工事が発生してしまうのか?
私の経験から考察してみたいと思います。
最後に、そうならないための確認事項も紹介していますので参考にしてみてください。

まずは一般的に大手ハウスメーカーで欠陥や手抜き工事が発生してしまう理由は?

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利益追求

大手ハウスメーカーは膨大な数の住宅を建設し、多くの収益を得ることを目的としています。このため、建築期間を短縮し、コストを削減することが重要な要素となります。利益を最大化するため、一部の工事に手抜きや欠陥が生じることがあります。

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スキルや品質の低下

大手ハウスメーカーは多くの現場を抱えており、多くの作業員や下請け業者を雇っています。しかし、全ての作業員や下請け業者のスキルや品質が一定であるとは限りません。特に忙しい時期や急速な成長の過程で、人手不足やスキルの低下などが起きることがあり、それにより欠陥や手抜き工事が発生する可能性があります。

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監督体制の脆弱性

大手ハウスメーカーは多くの現場を抱えており、大量の工事を行っています。しかし、現場の監督や管理体制が脆弱な場合、問題の早期発見や品質管理が困難となります。作業員や下請け業者の適切な監督が行われない場合、手抜き工事や欠陥が見逃される可能性があります。

一般的考察まとめ

以上のような要因が組み合わさることで、大手ハウスメーカーでも欠陥や手抜き工事が発生することがあります。ただし、大手ハウスメーカーの中には品質管理や監督体制を徹底して行い、信頼性の高い住宅を提供する企業も存在します。

外部から見ると、こんな感じだと思いますが、次はもう少し具体的に考えてみたいと思います。

分業制

ハウスメーカーになると、すべてが分業になっています。
営業・デザイン・設計・積算・施工部隊・アフターなどなど・・・
この中で私が経験したハウスメーカーでは、積算・施工部隊は下請けの作業になります。
また施工部隊も現場管理する人間と大工さんなどの職人さんに分類されます。
工事を行うまでに営業→デザイン→設計→積算→現場管理→大工さん とものすごい人数が係わってきます。
この仕組みを知ってもらった上で私が半年で退社してしまった原因を紹介します。

誰に聞いたらいいの?

私は職人を管理する現場監督的な立場にいました。
お客様の要望で少し凝った収納家具を設置する設計で工事が始まりました。
収納家具を設置するのは基本設計と違うため、こちらで下地材を用意しなければなりません。
無垢材も仕様するため間違って発注できないので基本設計ではどんな納まりになっているのか設計に質問してみました。

するとビックリする質問が返ってきました。
『よくやっているから大工さんに聞いてみて・・。』
詳細図などないかしつこく質問しても、基本設計のコピーしか送られてきませんでした。
しぶしぶ大工さんに質問してみると
『知らない・・・、ある材料で組み立てるだけだから・・・。』
本当にこれでいいの?と頭を抱えながら、材料到着をまち下地材料をその都度調達するという無駄な作業を行うことになりました。

素人?

先ほど分業制の話をしましたが、こちらも違和感しかありませんでした。
積算の段階でハウスメーカーから図面が届きます。
この図面を参照して積算を行うのですが、積算の人間が現場を知りません。
単価を入力するだけなので、この工事はこのぐらいの金額かな?という発想がないので
あれっ?金額少なくない? 何か材料モレてない?などのチェックが出来ないのも現実です。
ダブルチェックを行えば良いのですが、積算部門は直接利益を生み出さないので経費的にも厳しいと思います。

現場監督はプロ?

ハウスメーカーの営業マンには一級建築士・一級建築施工管理・宅建などパーフェクトの資格を所持している、すごい方もいらっしゃいます。
ただ現場を管理するのは現場監督、しっかり管理できれば良いのですが職人さんにお任せという方も少なくありませんでした。

お客様に口を出さないでもらえます。

店舗の入口に設置に設置する木製制作建具の設計施工を担当したとき、お客様・営業マン・デザイナー・私で打合せをした時の話です。
木製制作建具の場合、気密性が担保できないこと、毎年反り・歪みの調整が必要・塗装の必要性などを説明させて頂きました。
理解してもらった上で木製制作建具に決定したのですが、お客様が現場を離れたあとデザイナーの女性に
『こちらで決めているんだから直接お客様に話さないでもらえます!』だって
だったら打合せに呼ばないで!と思ってしまいます。
結果的に一か月で建具が沿ってしまい動かなくなってしまい調整が必要になってしまいました(;^_^A

結論

私は、地元密着型の会社だと思って転職したのですがお客様との接点がまったくなく営業マン・デザイナーの顔色を見ながら工期に追われる仕事はしなくないと思い半年で退職してしまいました。
 
転職前は、営業 → 設計 → デザイン → 提案 → 現場管理 → アフター とお客様とずっと関わりを持っていました。
常にお客様がどんな不安を抱いているか考えていたと思います。
しかし、この会社に入って半年、お客様との接点が無くなってしまった為、この考えが薄れていることに再転職して気が付きました。

欠陥・手抜き工事・・・
意識して行っている会社は、ほぼ無いと思います。
コミュニケーション不足・知識不足・気遣い不足から発生してしまうのだと考えています。

対応策

欠陥・手抜き工事にならない為にどうすれば良いか?
・営業マンにすべてを任せない。
イヤという程、質問をしてみましょう。
知ったかぶりをする営業マンは避けた方が良いでしょう。
知らない事は知らない、あとでしっかり回答を持ってきてくれる営業マンの方が信用できます。

・現場を知らない人は要注意
営業トークがどんなに良くても、現場を知らない人は要注意ですね。
今まで現場でどんな経験をしたかなど苦労話を聞いてみるのも良いと思います。

・どれだけの人が係わるかを知る。
契約が決まったら次は設計の人を打合せ、あれっ? 人が変わったなんてこともあります。
ハウスメーカーではないですが、下請け一括丸投げという会社もあります。
契約をする前にどんな体制なのかを知っておくと良いでしょう。

欠陥・手抜き工事は結局のところ会社と営業マン選びで決まってしまいます。
私はお客様にやられた事は、『6時以降・休日に電話をあえてかけてみた。』

電話に出てくれるし、すぐ対応してくれた。
当たり前かもしれませんが、そうじゃない営業マンも残念ながらいらっしゃいますので確認してみてくださいね(;^_^A

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