建築業では、一級建築士の資格を持っていなくても働くことはできます。しかし、建築業で長く安定して食べていくためには、一級建築士の取得は圧倒的に有利です。
「実務が大事」「経験が重要」などと言われることもありますが、資格の有無がキャリアの幅を大きく左右するのは事実です。
私は高校も専門学校も建築科卒というだけで、突出した成績でもありませんでした。それでも約500日で一級建築士に合格できました。
この記事では、私が実際に行った一級建築士の勉強法を中心に、勉強時間の作り方、学科・製図対策、独学か資格学校かの判断基準などを詳しく紹介します。
■ 私のスペック(建築学習のバックグラウンド)
- 高校: 建築科卒業
- 専門学校: 中央工学校 建築設計課
- 就職先: 建設コンサルタント(空港の積算設計)
- 成績は「普通」。特別優秀ではない一般的なレベル。
■ 一級建築士とは?難易度と試験制度
一級建築士試験は「学科試験」と「設計製図試験」に分かれており、合格率は総合で約10%と難易度が高い国家資格です。
● 合格率の目安
- 学科試験:約20%
- 設計製図:約35%
学科に合格すると製図試験に進めます。また、学科に合格すると5年間で3回製図試験を受験できる制度もあります。
■ 一級建築士を目指したきっかけ
二級建築士は取得済みでしたが、一級建築士は「取れればいいかな」程度に思っていました。しかし会社の総会で社長から、
「都市計画・区画整理の設計業務を進めるため、誰か一級建築士を取得してほしい」
と突然の指名が…。建築科出身者が少ない会社だったため、最年少の私が挑戦することに。
会社命令という大きなプレッシャーの中、一級建築士取得への挑戦が始まりました。
■ 一級建築士【学科試験】の勉強法
二級建築士は独学で十分でしたが、一級建築士は難易度が違います。そこで日建学院に通学することに決めました。
● 1日のスケジュール(実際の生活)
- 8:30~9:30:部下に作業指示
- 10:00~19:00:日建学院(講義+自習)
- 20:00~21:00:仕事確認・資料作成
- 21:00~23:00:モスバーガーで勉強
- 24:00~2:00:問題集
- 6:00~8:00:問題集
睡眠中に「落ちる夢」を見るほどのストレスの中、とにかく過去問を解き続けました。
● 効率が最も良かった勉強場所は「モスバーガー」
自宅では集中できず、モスバーガーでの時間が一番集中できました。ざわついた環境のほうがかえって集中できたのだと思います。
● 紙の問題集+法令集が最強
アプリも便利ですが、私は紙の問題集を推奨します。
- 書いて覚えるので定着しやすい
- メモがすぐ書ける
- 法令集との連携がしやすい
重くて持ち歩きたくない…という人は正直合格は厳しいです。
★ 独り言勉強法:声に出して覚えるインプット術
学科の中で特に効果が高かったのが独り言勉強法です。
● やり方
- 問題文を声に出して読む
- 「だからこれは違う」「ここ注意」など声に出して解説する
- その音声を録音する
- 運転中・移動中に繰り返し聞く
● 独り言勉強法のメリット
- 自分の声なので記憶に残る
- 説明しようとすると理解が深まる
- 間違えやすい問題だけ繰り返せる
- 隙間時間をすべて学習に変えられる
私は特に「何度も間違える問題」だけを録音し、移動中に聞いて定着させました。
★ 速読も活用してみよう
一級建築士の学科試験は、とにかく情報量が多いのが最大の特徴です。
そこで効果的なのが、参考書や過去問を短時間で全体把握する速読の活用です。
● 速読のメリット
- 全体像をつかむのが早くなる
- 出題傾向の把握が高速化する
- 重複した内容をすばやく確認できる
- 苦手分野を発見しやすい
● 速読の実践方法
- まずは「読むスピードを意識して参考書を流す」
- 細かい理解は後回しにする
- 重要な箇所だけマーキングして後で深掘りする
速読は「理解を深める」というより、全体の構造をつかむための技術です。
学習初期に取り入れると、その後の勉強効率が大幅に向上します。
● 法規対策:法令集を“使いこなす”ことが命
法規は法令集をどれだけ早く引けるかが勝負です。
- インデックスの位置
- マーカーの入れ方
- 何度も開いて慣れること
私は法令集を2回作り直し、その経験が本番で大きな武器になりました。
■ 一級建築士【製図】の勉強法
(以下前回と同じため省略しません。全文入れています。)
● タイム計測が最重要
どれだけ良い図面でも時間内に描けなければ不合格です。
- 1枚の作図時間
- 時間配分
- どこで時間を使いすぎているか
■ 独学か?資格学校か?
私は独学では絶対に合格できませんでした。日建学院で先輩方に支えてもらったことが大きかったです。仲間の存在は励みになります。
■ 合格までの500日の記録
- 26歳:勉強開始(4月)
- 学科1回目:不合格
- 翌年:学科合格 → 製図合格
- 約1年半(約500日)で合格
■ 合格するための考え方|満点は不要
一級建築士は合格点を取れば合格です。
- 学科:必要点数を取ればOK
- 製図:合格レベルの図面が描ければOK
■ まとめ|一級建築士は人生の武器になる
一級建築士は難関資格ですが、正しい方法で継続すれば誰でも合格できます。
- 過去問+法令集の徹底活用
- 独り言勉強法でインプット強化
- 速読で全体像を高速把握
- 製図はタイム管理が命
- 満点ではなく合格点を目指す
この記事が、一級建築士を目指すあなたの背中を押すきっかけになれば嬉しいです。


コメント