金庫の置き場所で金運は本当に変わるのでしょうか。
結論から言うと、風水的には「方位」も大切ですが、一般家庭ではそれ以上に“置く環境”が重要です。
私は1級建築士として多くの住宅や間取りを見てきましたが、金運が安定している家には共通点があります。それは、金庫や通帳が「湿気が少なく、人目につかず、家の気が落ち着く場所」に置かれていることです。
この記事では、風水の流派ごとの考え方に加え、建築士の視点から見た「現実的で失敗しない金庫の置き場所」、そして金庫がない場合の財布や通帳の保管場所についても分かりやすく解説します。
金運がアップする金庫の置く場所とは?
風水では、西が金運・財運アップの方位とされることがあります。
実際に、風水師として有名な方の中にも「西は金運の方位」と紹介している方がいます。
一方で、家相ではまた別の基準で吉凶を判断します。
下記の図のように、家の中心から見た位置関係によって吉凶が分かれる考え方もあります。
ここで、よくいただく質問があります。
「風水では西が良いと聞きました。
でも別の本では北が良いとも書いてあります。
いったいどの方位に金庫を置けばいいのでしょうか?」
結論から言うと、すべてが間違いではありません。
なぜなら、
風水で見るのか、家相で見るのか、流派によって基準が違うからです。
風水は「気の流れ」を重視します。
家相は「建物の配置と方位」を重視します。
つまり、考え方が違うため、答えが変わるのは自然なことなのです。
100人いれば100通りの置き場所がある、というのは
その家の間取りや家族構成、環境条件がすべて違うからです。
大切なのは、
「どの流派が正解か」を探すことではなく、
自分の家にとって無理のない方法を選ぶことです。
一般家庭では、
・湿気が少ない
・人目につきにくい
・安定した場所に置く
この3点をまず優先すると失敗しにくくなります。
その上で、風水か家相か、どの考え方を取り入れるのかを決めるとよいでしょう。
家相学での金庫を置く場所
実は、あまり知られていませんが、
風水と家相はまったく異なる考え方の学問です。
風水は「気の流れ」や環境エネルギーを重視するのに対し、
家相は「家の中心から見た方位」や建物配置によって吉凶を判断します。
上記の図は、家相で用いられる方位盤です。
右側が西方位となり、この方位には金運を司る意味があるとされています。
そのため、家相の考え方では、
西に黄色いものを置くことで金運の力を高めると説明されることがあります。
家相の理論を取り入れたい方は、
まずは西方位を意識して整えてみるのも一つの方法でしょう。
ただし、方位だけにこだわりすぎるのではなく、
住まい全体のバランスや使い勝手も大切にすることが重要です。
飛星派風水での金庫を置く場所
風水と家相学はまったく違う学問だという事を聞いて驚かれている方もいらっしゃると思いますが、実は風水にもいろいろな流派があります。
私は主に、飛星派風水・八宅派風水・玄空派風水を活用しています。ここでは飛星派風水での金庫を置く場所(財方)についてご説明します。
飛星派風水は玄関の向いている方位で財方の位置が変化します。
・北向き玄関なら 東、南西が財方
・西向き玄関なら 南東 、北、西
・北西向き玄関なら 東、南、北西
・南向き玄関なら 東南のみ
・東南向き玄関なら 南西、東
・東向き玄関なら 南西、北
・南西向き玄関なら 西のみ!
・北東向き玄関なら 東南のみ!
①の場合
間取りの中心から見て北西方位に玄関の扉がありますが、この場合は西向き玄関になります。
②の場合
間取りの中心から見て北東方位に玄関の扉がありますが、この場合は北向き玄関になります。
この方位は死気方位といって本来は凶方位なのですが、水槽や観葉植物等を置いて気の流れを良くすることで、死から生の方位に変化することが出来ます。とは言っても金庫の置くのに、水槽や観葉植物を一緒に置くことはできません(-_-;)
金庫を置く場所ってどうしても奥まった場所になってしまうので、整理整頓・空気の入れ替えなどを忘れないでくださいね。
八宅派風水
八宅派風水では、住む人の生年月日から「本命卦(ほんめいか)」を割り出し、それぞれの吉方位・凶方位を判断します。
そのため、家族が5人いれば、5人分の吉凶方位盤を作成することになります。
このように考えると、
「金庫はこの方位が絶対に良い」と一概に決めるのは、実際には簡単ではありません。
特に一般家庭では、
- 家族全員の吉方位が一致しない
- 間取りの制約がある
- 収納スペースが限られている
といった現実的な問題もあります。そのため、まずは
-
家族の中で家計を主に管理する人の吉方位を優先する
-
次に家の安定した場所を選ぶ
-
湿気や防犯面も確認する
といった順番で考えると、無理のない判断がしやすくなります。より詳しく個別に判断したい場合は、専門家への相談を検討するのも一つの方法です。
玄空派風水
玄空飛星派では、建物の「向き」と「建築された年(運)」をもとに方位盤を作成します。
そのため、単純に西や北といった固定方位で判断するのではなく、
建物ごとに異なるエネルギー配置を読み取る必要があります。
ここで難しくなるのが、「建物の向き」の判断です。
一般的には玄関側を向きとする考え方がありますが、立地条件や建物の構造によっては、
- 道路側を向きとする
- 大きな窓面を向きとする
- 日当たりの良い開口部を向きとする
など、判断基準が変わることがあります。
そのため、玄空飛星派を正確に取り入れる場合は、専門的な測定や知識が必要になるケースも少なくありません。
一般家庭で実践する場合は、
-
まず建物全体の安定性を重視する
-
湿気や防犯面を優先する
-
可能であれば簡易的な方位確認を行う
といった順番で考えると、無理なく取り入れることができます。
各部屋での金運アップの方位
私の風水の考え方では、
部屋のドアを開けたときに「最初に目に入る場所」は、その部屋の気の入り口ともいえる重要な位置になります。
例えば、
- リビングのドアを開けて正面に見える場所
- 自室のドアを開けて最初に視界に入る場所
こうした位置は、その空間の印象を決めるため、運気にも影響すると考えられています。ただし、現実的に考えると、その場所に金庫を置くのは難しい場合が多いでしょう。
そのような場合は、貯金箱などコンパクトな金運アイテムを置く方法がおすすめです。特に、蓋つきで中身が見えにくいタイプの貯金箱は「お金を守る」という意味でも相性が良いとされています。日々財布に入っている小銭を、感謝の気持ちを込めて貯金箱に移すことで、
- 財布の中が整理される
- お金の流れを意識できる
- 貯める習慣が身につく
といった実用的な効果も期待できます。
無理に大きな金庫を置くよりも、まずはできる範囲で整えることが大切です。
■ 金運を下げやすい部屋のNG例
ドアを開けた正面にゴミ箱がある
部屋に入った瞬間にゴミ箱が目に入ると、
その空間の第一印象が「不要なもの」「処分するもの」というイメージになります。
風水では、入口から入る気はとても重要と考えられています。
最初に見える位置にゴミ箱があると、良い気が滞りやすくなるとされています。
できれば、入口正面には明るいものや整った空間をつくることを意識しましょう。
散らかった収納が見える
扉を開けたときに、物があふれている収納が目に入ると、
気の流れが乱れやすくなります。
金運は「整っている状態」と相性が良いとされているため、
視界に入る場所は特に整理整頓を心がけることが大切です。
収納は、見えない場所こそ整える意識を持つと効果的です。
暗くて湿気が多い
暗く湿気がこもりやすい場所は、気が停滞しやすい環境です。
建築的にも、湿気はカビや結露の原因になり、
大切な通帳や現金の保管場所としては適していません。
金運を整えるためには、
「明るさ」「風通し」「乾燥」を意識することが基本になります。
金運アップを考えるときは、特別な方位よりもまず「入口から見える景色」を整えることが第一歩です。
■ 建築士が考える“整いやすい空間”の作り方
入口正面は“抜け”を作る
ドアを開けた正面に壁や大きな家具が迫っていると、空間が圧迫され、気が止まりやすいと考えられます。
入口正面には少し余白をつくることで、視線が自然に奥へ抜け、空間に広がりが生まれます。
建築的にも「視線の抜け」は心地よさにつながる重要な要素です。
視界に入る位置は明るく保つ
人は無意識のうちに、入室時の明るさでその空間の印象を判断します。
入口付近や正面が暗いと、気分も沈みやすくなります。
自然光や照明をうまく活用し、最初に目に入る場所を明るく整えることが、空間全体の印象を良くします。
物を置きすぎない
入口周辺や視界の中心に物が多すぎると、気の流れだけでなく、動線も妨げられます。
物を減らすことで、
- 掃除がしやすくなる
- 空間に余裕が生まれる
- 落ち着いた印象になる
といった効果が期待できます。
金運を整える以前に、まずは「余白」を意識することが大切です。
■ 金庫がなくてもできる金運習慣
財布の置き場所
財布は「お金の家」とも言われます。
帰宅後、バッグの中に入れっぱなしにするのではなく、置き場所を決めて保管することが大切です。
おすすめは、
- 寝室やリビングの落ち着いた場所
- 直射日光や湿気を避けられる位置
- 高さが安定している引き出しや棚の中
常に同じ場所に戻す習慣をつけることで、お金の流れを意識しやすくなります。
通帳の管理
通帳や重要書類は、できるだけ一か所にまとめて保管します。
あちこちに分散させると、管理が煩雑になり、無意識の不安にもつながります。
建築的な観点からも、
- 湿気が少ない
- 直射日光が当たらない
- 床に直置きしない
といった環境を意識することが大切です。
可能であれば、簡易金庫や蓋つき収納ケースに入れると安心です。
収納と金運の関係
収納が乱れていると、探し物が増え、時間や気力を無駄にしやすくなります。
金運は「整っている状態」と相性が良いとされます。
特に、
- 玄関収納
- 書類棚
- 家計に関わる引き出し
は定期的に見直すことをおすすめします。
収納を整えることは、結果として「お金の管理を整えること」にもつながります。
■ まとめ|金庫の置き場所で本当に大切なこと
金庫の置き場所については、
- 西が良い
- 北が良い
- 流派によって異なる
など、さまざまな考え方があります。
しかし本記事で解説してきたように、
風水・家相・飛星派・八宅派・玄空飛星派では判断基準が異なります。
そのため、「この方位が絶対に正解」という答えはありません。大切なのは、次の順番で考えることです。
① まずは環境を整える
- 湿気が少ない
- 人目につきにくい
- 安定した場所
- 明るく風通しが良い
これが土台になります。
② 次に、取り入れたい流派を決める
- 家相を重視するなら西方位を意識
- 飛星派なら玄関向きから財方を確認
- 八宅派なら家計管理者の吉方位を優先
- 玄空飛星派は建物の向きと築年で判断
無理なく実践できる範囲で取り入れることが大切です。
③ 金庫がなくてもできること
- 財布の置き場所を決める
- 通帳を一か所にまとめる
- 収納を整える
- 入口から見える景色を整える
これらはすぐに実践できます。
最後に
金運は、特別な方位だけで決まるものではありません。
住まいを整え、お金を大切に扱う習慣を持つことが、結果として運気の安定につながります。方位に迷ったときは、まず「湿気・安全性・整理整頓」を優先してください。
それが、建築士として多くの住まいを見てきた中で感じている、現実的で失敗しにくい金庫の置き方です。




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